海外でフォトウェディングしてみた

海外でフォトウェディングをしたので、プランを予約するところから、現地で撮影して日本の住まいに写真が入ったCDが送られてくるまでについて書いてみる。

日本での準備

5月に入籍したのだが、妻とは付き合っていた頃から結婚式はしないという意見で一致していた。その代わりフォトウェディングをしようと決めていた。結婚式や披露宴は準備をするのも大変そうな上、時間もお金も掛かりそう。仲の良い友人もそんなに多くはないので、妻はどうかしらないが、僕としては人を呼んで結婚式などを大袈裟にやるメリットが見当たらない。それなら、どちらにしろお金は掛かるかも知れないが、個人的にフルサイズの一眼レフを買う程度には写真が好きなので、フォトウェディングという形にした。妻は以前から海外でドレスを着たいと言っていたこともあったので、ハネムーンがてら海外で撮影することにした。

海外でフォトウェディングをすると決めた上で、知らないことだらけなのでネットで色々な運営会社のホームページを見てみる。ハワイやパリ、ヴェネツィアなどのプランはすぐに見つけられた。今まで海外でフォトウェディングをしたカップル達の写真例を見ていると、妻が「やっぱり青空の下で撮りたい」と主張した。せっかくの海外の綺麗な風景の中で写真を撮るのに、曇っていて空が白かったりするとあまり嬉しくない。撮影当日に雨が降ってしまったら最悪だ。二人で相談した結果、ギリシャのサントリーニ島に決めた。サントリーニ島であれば、新婚旅行に行く時期が夏ということもあり、雨が降る確率が少なく、高確率で晴れるようだった。それに純粋にサントリーニ島の崖の上に並ぶ白い建物と青い空、青い海を見たい。

休みの日に二人で表参道にある旅行代理店に行き、サントリーニ島でのフォトウェディングのプランと飛行機のチケットの予約をする。飛行機のチケットは妻がスターアライアンスのゴールドカードを持っていたこともあり、とりあえずスターアライアンスの航空会社で探してもらった。いつもはネットで航空券を買うのだが、面倒だったので旅行代理店にお願いした。いくつかの航空会社の航空券を考慮したのだが、二人共オーストリアに行ったことがないということもあり、オーストリア航空で行くことにする。ついでに新婚旅行でサントリーニ島の他にウィーンにも数日滞在しようとその場で決めた。

サントリーニ島でフォトウェディングを行うプランは基本料金が30万円弱だった。これに妻がメイクを事前に日本で試したり、ブーケを生花にするオプションなどをつけると更に上がっていくのだが、とりあえずオプションは無しでそのままやることにした。

フォトウェディングを実際に行う会社は旅行代理店ではない。旅行代理店は仲介するだけである。フォトウェディング会社を実際に運営している渋谷の会社へ妻とドレスとタキシードを選びに行く。ドレスについては詳しくないが、マーメイドラインのものやベルラインのものなど30種類程は少なくとも用意されていた。ドレスにはタグが提げられており、レンタル代が8万円から20万円以上のものまである。基本料金30万円の内訳として約8万円がドレスのレンタル代、約2万円がタキシードのレンタル代であるので超過した分は追加で支払う必要があることに気がついた。用意されたドレスの内、8万円のものは2割ほどしかなかったので、何も考えずに好きなものを選ぶとどう考えても追加料金が必要になる。どれにしようと張り切っている妻に「8万円のにしてね」とも言いにくい雰囲気だったので、妻が8万円のものを選ぶことを祈る。が、無意味。後悔したくないという想いから値段を気にせず選ぶ妻。妻に後々愚痴られるのも嫌なので、追加料金を許容した。オプションをつけるつもりがなかったので、書類に目をあまり通していなかった。まさかドレス代のために追加で支払う必要が発生することは予想外だったが仕方がない。タキシードに関しても同様だった。個人的には細身のスタイルが好みなので、ズボンの幅が広いものばかり用意されていたのが残念だった。大は小を兼ねるということだろうか。ほとんど選択肢がなかった。そして当たり前のようにタキシードのレンタル代はオーバーする。

妻は別の日にドレスのインナーを買いに行った。ブライダルインナーとかいうやつだ。これは流石にレンタルされないので自分で用意する必要があるし、妻はちゃんとサイズが合うものを着けたいようだった。これに関しては自分はやることがないので妻の自由にさせていたが、話によると赤坂のお店で1万円強ほどでブラやウエストニッパー等をセットで買うことが出来たらしい。

ドレスとタキシードは日本から持っていく。出発する当日に成田空港で受け取ることができるように手配される。万が一、スーツケースにドレスを入れたままロストバゲッジしてしまうと、撮影当日にドレスを着ることができない可能性があるので、ドレスとタキシードは面倒だが手荷物で持っていく。フォトウェディングの手配会社からもそうするように伝えられていた。

いざ、サントリーニ島

まさかの・・・

ハネムーン初日、予定通り成田空港でドレス等を受け取る。ドレスやタキシード、小物などは全て持ち運び可能な衣装カバー型の袋にまとめられていた。ドレスなどがかさばるので大きいが持ち運びやすかった。ウィーン、アテネを経由して1日がかりでサントリーニ島に到着。サントリーニ島の空港でスーツケースを受け取るためにベルトコンベアの前で待つ。なんとなく嫌な予感はしていたが、自分たちのスーツケースは来ず、無慈悲にもベルトコンベアは止まった。

僕としてはロストバゲッジするのは人生で3度目で、過去2回とも無事に見つかった経験があったので、別に大丈夫だろうと思っていた。しかし今回に関しては、自分の持ち物だけでなく、妻の持ち物もあったので意外と大変だった。妻がドレスのインナーをスーツケースのいれていたので、スーツケースがないとフォトウェディングができないと泣いたのだ。幸い撮影はサントリーニ島に到着して二日後なので、それまでに見つかればいい。ちなみに、「ドレスが手荷物ならインナーも手荷物で持っていくんじゃないの?」と妻に尋ねたが、「フォトウェディングの業者の人にはそんなこと言われてない」と返された。不合理かも知れないが、新婚の僕にとって妻の言うことがルールだ。

空港に着いたのが早朝だったこともあり、まだ空港のデスクが開いておらず、とりあえず一旦バスに乗ってホテルへ向かった。ホテルの受付の人にスーツケースをなくした旨を伝えたら、空港に電話してくれた。電話が終わった後、もう一度空港へ行った方がよいと言われ、もう一度空港のswissportのデスクにスーツケースを失くしたことを伝えに行った。これで半日が潰れる。その日はスーツケースに関してやることがなくなったので、観光する。夏のサントリーニは日差しが強い。

夜、街を観光した後、ホテルに戻るとスーツケースが見つかったとの連絡がメールであった。着いたその日の内になんとかスーツケースを手元に戻すことができたので、結果オーライ。妻はスーツケースに化粧品を入れていたので、この日ノーメイクで写真を撮られていたことにふてくされていたが、見つかった途端テンションが上がり明るくなった。よかった。本当によかった。

 

フォトウェディング当日

撮影日当日、朝10時にホテルの部屋に、妻に髪を整えたりやメイクをしたりしてくれる女性とカメラマンがやってくる。メイクさんもカメラマンさんもどのような人が来るのか全く知らなかったが、二人共日本人女性だった。個人的にはカメラマンさんの方は現地の人で、勝手に男性を想像していたので意外だった。メイクさんはサントリーニに住んでいる人らしい。

妻のメイク中、僕はほとんどやることがないので、メイクをしている妻を後ろから見ていた。ホテルの部屋には当たり前のように洗面台以外にも全身が映るサイズの鏡があったので、妻はその鏡の前に椅子をおいてメイクをしてもらう。よく考えると、この鏡があったことは非常に良かったと思う。色々と理由はあるが、洗面台の前でメイクするよりも部屋の中でメイクする方が、僕とコミュニケーションができるからだ。暇だったので僕は鏡に映ったメイク中の妻や髪をやってもらっている妻の後ろ姿を写真に収めていた。

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妻の髪とメイクには2時間ほど掛かる。妻のメイクが終わる頃を見計らって、僕もタキシードに着替えたり、普段は付けないワックスを髪につけたりしていた。大体12時ごろから撮影開始。

1時間半ほど掛けてホテルの敷地内と街中で撮影する。この日も相変わらず太陽が肌をじりじりと焼く暑さだが期待していたとおり、雲ひとつ無い青空が一面に広がっている。最高のコンディションだ。おそらく人生に1度のイベントなので天候に恵まれたのは本当によかった。

撮影中、日本人に注目されるとかなり照れると思っていたが、意外にもサントリーニ島は日本人がほとんど見当たらない。外国人になら注目されてもなんとなく照れない。これも見据えてパリなどの日本人が多そうな場所でフォトウェディングを行うのは避けたのだ。

撮影はなんなく終わったが、彼女にはもっとああしたらよかった、などということは多々あったらしい。1つは、ストローを持っていればよかったということ。暑い日なので、ペットボトルの水を持っていたのだが、彼女曰くメイクが崩れないよう飲み物を飲む際にはストローで飲むのがベストとのこと。

また、日焼け止めをちゃんと塗ればよかったということ。妻はドレスを汚してはいけないという理由から日焼け止めを肩に塗らなかったようなのだが、ほんの1,2時間で彼女の肩が日焼けで赤くなっていた。メイクさんもそのくらい気を回してくれればよかったかなと思う。一応(主に僕が彼女に)日傘を差してはいたのだが、それでもそのくらい日差しが強かった。

その他にも、「ブーケは別に持ってなくても構わない。むしろ持ってないパターンをもっと撮って欲しかった。」「撮影時の体の動きでたまたまできるドレスの不恰好なシワをちゃんと整えて欲しかった。」などという意見を彼女から聞いた。

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帰国後

規程では写真はjpeg形式で30枚がCDに収められ、帰国後2週間以内に送付されてくるらしい。実際には帰国してポストを覗くとすでに届いていた。撮影日から6日後にはもう自宅に届いていたということになる。ちなみに、30枚以上依頼することはできるが、追加オプションとなる。個人的には自分でも編集したいのでRAWファイルが欲しかったのだが、事前にドレスを選びに行った際に断られていた。カメラマンに直接交渉してみればよかったかもしれない。

肝心の写真を見てみたが、なぜか30枚以上入ってた。多い分には文句ないのでありがたく頂いておこう。個々の写真については、おそらく色温度と色調、明るさ辺りを修正している程度で、細かい部分(肌のシミなど)は修正されていなかった。そのため、親達に見せる前に僕がphotoshop lightroomで編集した。

入籍する前に、僕の親が結婚した時の写真を初めて見せてもらった。取り出してくるのも一苦労するほどの立派な厚さのアルバムだ。まだ20代の自分の知らない父と母や祖母、数年前に亡くなった祖父達がいた。まだ自分が生まれていない世界だが、自分の知っている人達や自分が育った家などがそこにはあり、数時間ほど親と思い出話をしながらアルバムを眺めた。将来、自分の子供とこういう体験をすることがあるのだろうか、子供がいるのであればやりたいなと思った。

長々と書いたが、以上を踏まえて総合的に考えると、フォトウェディングは結果的にやってよかったと思う。データという形ではあるが、写真としてそのときの一瞬が残るのはいい。妻はこの写真を使ってアルバム本を作りたいそうだ。両家の親にあげるために3冊作るとのことである。

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tishibas
ソフトウェアエンジニア
1988年、富山生まれ
写真撮影が趣味
1児の父

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